骨盤の変化を知りたい!

妊娠してしばらくすると、女性ホルモン(リラキシンと言われる靭帯を弛緩するホルモンです。)がではじめて、5~6ヵ月頃くらいになると子宮が小骨盤から大きくせり出し骨盤内部の圧力が高まり、骨盤上部が徐々に開き始めます。
 ベビーの頭は、ママの骨盤を通れるか通れないかギリギリのサイズ。妊娠前と同じ広さの骨盤では、スムーズに生まれることができません。そこで、ママの身体は、妊娠の初期段階から少しずつ骨盤をゆるめて開き、出産に備えるのです。

もともと骨盤が歪んでいない人にとってはちょうどいいゆるみですが、妊娠前から骨盤が歪んでいる人の場合、骨盤やそのまわりのじん帯がグラグラになってしまうことも。これが、便秘やむくみといったマイナートラブルの原因になってしまう可能性もあります。

妊娠中に少しずつ広くなった骨盤は、出産で最大限に開きます。産後は左右の骨盤が交互に少しずつ縮むことを繰り返しながら本の状態に戻っていき、3~4ヶ月で妊娠前の状態に戻ります。
 

次に出産時の陣痛が始まると、大量のリラキシンが体内に放出され骨盤のみならず全身の靭帯が弛緩し赤ちゃんが産道を通りやすくします。この時に骨盤下部が大きく広がり逆三角形の骨盤が四角くなります。その結果骨盤が大きくなり余分な肉がつきやすく体型が変わります。
要するに、帝王切開なら骨盤上部が主に広がり、通常分娩なら骨盤の上部下部両方が広がります。

 

出産直後から産後3~4ヶ月までの骨盤は妊娠中にも増して、ユルユルグラグラに ゆるんだ状態。骨盤を支える骨と、骨をつなぎ止めているじん帯がゆるみすぎていると、周りの筋肉が弱いじん帯の代役をつとめようと、ギュっと筋肉を 張りつめ続け、歪んだ状態のまま固まってしまいます。
これが産後太りや腰痛といった産後の不調の原因になることもあるのです。

出産後は、休む間もなく「授乳」「オムツ替え」「沐浴」などの育児が始まります。

分娩後は、緊張と赤ちゃんに対面した嬉しさで興奮状態なので、ハードスケジュール育児でも大抵はこなせてしまいます。

その育児の動きの時に、出産時に骨盤周りを緩めるホルモンの影響で骨盤が更に開く可能性があります。

妊娠中にお腹の中に赤ちゃんがいた部分が空洞になるので、その空洞部分に臓器が下がり、さらに骨盤へ負担をかけるのです。

特に授乳は、赤ちゃんのお口の部分にママが体勢を合わせるので猫背になりがちです。

猫背になることで、上半身の負荷が更に骨盤にかかり、骨盤が開いてしまうのです。

出産後はベルトやサポーターで骨盤を固定する応急処置が大切ですね。

 

骨盤のケアはどうしたらいいの?

マタニティ整体


妊娠中の女性の体はお腹の中の赤ちゃんを育てるために女性ホルモンがたくさん分泌します。
そのホルモンによる作用とお子さんの成長が様々な症状を引き起こしていきます。
頭痛、肩こり、腰痛、つわり、冷え、むくみ、股関節痛・・・
どんどん大きくなるお腹からお母さんの体の自由が奪われ、様々な体の症状からお母さんの精神面は不安定な状態になる事もあります。
 妊娠したのだから仕方ないと我慢せずに、体のケアをして頂く事で、マタニティライフが楽しくなります!

助産師さんに相談


おなかがせり出し、足の付け根が痛くなる、腰や恥骨がギシギシ痛む、 むくみ、尿もれ、便秘・・・その他さまざまな不快症状が出やすい時期です。

骨盤がゆるむだけにとどまらず、あらぬ方向へゆがんだり傾いたりしないよう、 骨盤をしっかり締めましょう。 大きくなった子宮を適切な位置に支えてあげることが大切です。

 この時期は、苦痛でなければ、一日中、骨盤ベルトで締めてもらってかまいません。 ベルト装着部位がムレてかゆくなったり痛くなったりする場合には ベルトの下に腹巻きをつけるなどして素肌に直接骨盤ベルトが当たらないよう工夫してみてくださいね。

産後骨盤矯正


産後2ヶ月頃に、骨盤を緩めるホルモンが減ってきて骨盤が固定してきます。

この時期に、骨盤が開いたり、歪んだりしたままだと、その状態で固定されていまします。

骨盤を健康な状態に保つためにも産後に、しっかり骨盤ケアを続ける必要があります。

骨盤が歪んだままだと、腰痛、尿漏れ、むくみ、冷え、肩こり、便秘など、 不快な症状が続くことになり、育児を楽しく元気にすることが出来なくなります。

赤ちゃんのためにも、早めの骨盤ケアが大切です。